子供の成長と睡眠の関係は? 良い睡眠が成長を促す

意外に知られていない子供と睡眠の関係。 その密接な関係について探ってみましょう。

「寝る子は育つ」は本当。 寝ている間に成長ホルモンが分泌

現代人の睡眠問題は、働く大人たちばかりの問題ではありません。子供たちにとっても大切な問題なのです。ゲームやスマホ、習い事に塾、そして宿題など、遊ぶのも学ぶのも大変な今の子供たち。睡眠時間だってなかなか十分にとれないのが現実です。 でも、昔から「寝る子は育つ」といわれているように、成長期の子供たちにとって、睡眠は、栄養バランスの良い食事と同様に大事なことなのです。 人は寝ることで様々なことを回復・改善させています。身体の疲れはもちろん、脳も休ませ、免疫力を高めています。そして、寝ているあいだには子供たちにとって大切なものが分泌されているのです。それが「成長ホルモン」。身長を伸ばす作用が知られていますが、代謝をコントロールするという大事な役割も担っています。 そして、この「成長ホルモン」は、眠ってからの2〜3時間、もっとも深い睡眠時に大量に分泌されます。つまり、子供たちが熟睡できる環境をいかに整えられるかが大事なのです。

寝相が悪いのは安心して眠っている証拠

子供たちのかわいい寝顔を見ようとのぞいてみると「あらあら、またふとんから転がり出ている」という光景、皆さんも当たり前のように感じていると思いますが、なぜ、多くの子供たちは寝相が悪いのでしょうか。 そこにはちゃんと理由があったのです。深い眠りの状態では大脳が休んでいるため姿勢を保つことや位置の認識ができなくなるのですが、10歳くらいの子供の場合、20歳の大人と比べて、その深い眠りの時間が平均的に長いのだとか。だから、必然的に寝相も悪くなりやすいのです。 逆に大脳がしっかり休めていない浅い眠りでは、寝相が良くなるのですから、子供たちの寝相の悪さはしっかり休めている、深い眠りができている証拠。よく動くことは何も心配ないということです。

子供に枕は必要? 子供と大人の姿勢の違い

考えてみれば、よくわからない?! 赤ちゃん・子供・大人で役割が変化する枕との関係を見てみましょう。

枕の役割とは? 身体のS字をキープ

ふと、気づいたときには、自分の頭の下に枕がありました。なぜ枕は必要されているのでしょうか。 ちょっと想像してみてください。芝生の上に仰向けに寝転んだとき、たいてい頭の下に両手を差し込んでいませんか。これは誰に何をいわれたわけでもなく、ごく自然な動作です。理由は単純……ラクだからですね。 つまり枕は就寝時にラクな姿勢をとりたいと願ったから利用され続けているという訳です。 でも研究してみると、枕と人の身体とは、もっと深い関係でつながっていました。人類の歴史ともいえる進化の過程で。 5〜8kgもある重い頭を、バランス良く支えて二足歩行している人類は、構造的な進化をとげていました。 それが脊柱を側面から見たときにわかる「S字状カーブ」です。頭の重さを含む全体重を前後に分散して、円滑な活動に適合するため、このような形状に進化したといわれています。 立っている際に負担も軽く、筋肉疲労も少ない姿勢ですが、実は寝ているあいだもこの自然な姿勢を保つことが求められていました。そのためS字型の基点となる頸部を無理なく支える必要があり、必然的に枕が求められたのです。 枕の役割は、寝ているときに、敷ふとんと頭部・頸部のあいだにできるすき間を埋めること。そのシンプルなポイントが、一人ひとりの快眠につながっていくのです。

赤ちゃんに枕は必要ない? 枕は安心感を与えるためのグッズ

さあ、問題です。赤ちゃんには本当に枕は必要ないのでしょうか? 大人と同じような「安眠のための枕」は必要ありません。それにはちゃんとした理由があります。 身体(脊柱)にS字状カーブができていないうちは、赤ちゃんばかりでなく、小さなお子さんにも枕は必要ないのです。これは成長段階での個人差がありますから、何歳から枕を使いましょう、という明確なタイミングも明言できませんが、目安として子供の身体を横から見たとき「首よりも頭が後ろに出ている」ようになったら、枕を使い始めてみてはどうでしょう。 さて、赤ちゃんに話を戻しましょう。生まれた頃の赤ちゃんの背骨は、なだらかなC字のカーブを描いています。首がすわる頃では、首の骨のあたりにS字のはじまりのカーブができてきます。そして歩き始めから10歳頃までのあいだに、腰のあたりに胎児の頃とは逆向きのカーブがでてくるでしょう。その頃までは安眠のための枕は必要ないでしょう。ちなみに赤ちゃん用枕というのは、主に後頭部の絶壁予防のため。姿勢や安眠とは別の意味があります。 小さなお子さんであれば、枕は寝つくときに安心感を与えるためのグッズと考えていいでしょう。

子供の枕はいつから? 寝つきの悪さや姿勢を目安に

では、大人と同様に「S字状カーブ」をキープして正しい寝姿勢で快眠をとるために、子供の枕はいつからスタートすべきか……注意しておきたい時期は第2期成長期を迎える10歳〜15歳頃。でも成長には個人差がありますので、まずは普段の寝つきや姿勢からヒントを得られるように観察していきましょう。 身体のS字状カーブが整ってくるのは、年齢ではなく成長のタイミングですので、その時期が想定しにくいのも事実。ですから、普段から子供の姿勢を横からチェックしていくことで判断することもできます。 「首よりも頭が後ろに出ている」場合。すでに首から背骨にかけてのS字状カーブが整い始めている証拠。首のカーブに注目して、敷ふとんと頭部・頸部のあいだにすき間ができないように支えてあげましょう。枕またはタオルを巻いたものを使ってみましょう。 一方、「背中と頭が同じライン」になっている場合は、仰向けに寝たとき、お尻ばかりが沈み込む傾向にありますので、寝つきが悪くなったりします。やはり枕でサポートできると良いでしょう。またよく見かける「背中よりも頭が前にある」のは、いわゆる猫背。スマホ首と呼ばれる「ストレートネック」になっている場合も多いので、この場合も枕で頭と首をしっかりと支えることが大切です。寝つきの悪さも解消できるかもしれません。

成長をサポートする枕とは? キッズ枕の選び方

快眠の味を覚えるキッズ時代の枕だから 正しい選び方を知って成長のサポートに役立てましょう。

おすすめのサイズ、素材は? キッズ枕の選び方

成長過程にある子度にとって、決まり切ったサイズにこだわるよりも、臨機応変に対応できるサイズ……つまり、枕代わりに使える「タオル枕」がおすすめです。 タオルを使った枕は、高さの調節も簡単にできますし、たとえば大人が眠る用の枕としても機能するほど便利で使いやすいものです。 子供は寝ているうちに大量の汗をかきますので、タオルの枕は洗濯もしやすく、小さいうちから清潔に使えて便利です。また、キャラクターの描かれたタオルなど、子供のお気に入りを枕にすることで、夜、寝つくことへの楽しみを増すこともできます。子供が仰向けに寝た状態で、頭の下にタオルを敷いて具合を見ます。一番気持ちいいと思える高さになるまで、タオルを折ったり、枚数を変えたりして微調整してあげましょう。 巻いたタオルを首に当てる方法は、ストレートネックの改善にも使えます。子供と一緒に、大人もタオル枕を試してみてはいかがでしょう。

寝返りをサポート。 年齢にあった枕で良い睡眠を

6歳から12歳までの成長期のお子様を対象に、健やかな成長をサポートするために開発されたのが『ロフテー キッズピロー』です。 成長期のお子様は深い睡眠の時間が長く、大きな寝返りが多いのが特徴です。ですから一般的な枕では、寝ている間に頭が枕から外れてしまうことも多く、その寝姿勢も成長の段階ごとに様々です。 『ロフテー キッズピロー』は大きな寝返りをうっても枕から外れにくい90cm幅を採用し、成長期に欠かせないスムーズな寝返りを追求しました。ユニットごとに変化をつけ寝返りをサポートする高さ設定や、肩幅に合わせた扇形のカーブなどが特徴です。 動きやすさを重視し様々な寝姿勢に対応する[小学校低学年向]、細くしたユニットが複数の寝返りをサポートする[小学校中学年向]、横向き寝でも安定するサイドの高さと構造を採用した[小学校高学年向]と、成長に合わせた3段階のサイズをご用意して、お子様の健やかな眠りをサポートします。

親子で選ぶロフテーの枕。 家族で快眠生活

小さなお子さんは、なかなか一人では寝てくれません。そこでロフテーは「親子で一緒に寝る」ところから始めることをご提案。成長に合わせて、一人で眠れるように枕を通してサポートしていきます。 ●子どもまくら suya[スヤ] 色々な感触が楽しめる「感触ユニット」がついた握り部分で、お子様の安心感を。本体は中身のかたよりがない構造で、首筋をやさしく支えることもできます。 ●親子で一緒に眠れる枕[おやこまくら] 横長ワイドな設計でお子様がお父さん・お母さんと一緒に眠れる枕です。大人用、子ども用に独立した頸部支持構造を備え、子どもサイドには触って遊べる感触ユニット付きです。 ●ひとりで眠る習慣をつくる枕[ひとり寝まくら] お子様がひとりで眠る習慣をつくるための枕です。ひとり寝まくらは、お子様にとってはぬいぐるみと同じ。一緒に寝ることでさみしさも解消。触って遊べる感触ユニットもついています。